結婚や出産などのライフイベントのために、働き方について悩む女性も多いのではないでしょうか。
女性が仕事をするにあたっては、どうしてもライフイベントに左右されやすいですよね。
自由な働き方ができれば、ライフイベントに応じて働き方を変える必要もありません。
時間や場所に縛られず、自分のペースで働きたいと思っている女性のために、ワークライフバランスを実現できる働き方を解説します。
最後まで読めば、理想の仕事を見つけるヒントがわかるので参考にしてください。
女性が自由な働き方ができる仕事の特徴
女性が自由な働き方を手に入れるためには、ワークライフバランスや仕事の進め方など、環境面がとても重要です。
次の特徴をもつ仕事なら、自由な働き方を手に入れやすくなります。
- 時間と場所にしばられない
- 裁量権がある
- やりがいを感じられる
それぞれ詳しく解説します。
特徴①時間と場所にしばられない
ライフイベントに変化があっても、働き方や収入を変化させずに仕事を続けるには、働く時間や働く場所のコントロールが必要です。
しかし、一般的な仕事は、決められた場所に通勤し一定の時間を拘束されるため、ライフスタイルに合わせることは難しくなります。
働く時間帯や働く場所が自由になる仕事であれば、家庭や育児などプライベートを充実させやすいだけでなく、通勤の必要もありません。
たとえば、仕事がオンラインでできれば、結婚で引っ越しが必要になった場合でも今まで通りに仕事ができますね。
このように、自分のライフスタイルに合わせた仕事ができるのが特徴です。
特徴②裁量権がある
時間や場所だけでなく、仕事のやり方が自由なことも重要です。
一般的な仕事は、先輩や上司の指示で仕事を進めることがほとんどで、自分で仕事量を調整できません。
その点、裁量権が大きい仕事は、仕事の進め方や内容について指示されることが少ないため、自分で仕事内容や進め方を決められます。
仕事の進捗具合や家庭の都合でスケジュール調整ができやすく、仕事にメリハリをつけることが可能です。
特徴③やりがいを感じられる
仕事そのものにやりがいを感じられることがとても重要です。
自分のスキルや専門知識を活かせる仕事はやりがいがあります。
やりがいのある仕事をすることで、自分自身が成長し自信を深めることができるでしょう。
また、自分がやっている仕事が社会に貢献していると感じられることで、仕事に対する意欲も高まります。
女性が転職せずに自由な働き方ができる方法
時間と場所に縛られず、裁量権のある仕事なら女性が自由に働けることはわかったけど、できれば転職したくないという人もいると思います。
安心してください、転職せず自由な働き方ができる方法はあります。
- フレックスタイム制度
- 裁量労働制
- 短時間勤務
- リモートワーク
- スイッチワーク
働き方改革として、さまざまな働き方が導入されているので、以下で解説する制度が働いている会社にないかを確認してみましょう。
フレックスタイム制度
フレックスタイム制度は、出社時間と退社時間の枠が設定されており、その範囲内で自由に調整することができる働き方です。
たとえば、出社時間が8:00〜10:00の間、退社時間は16:00~19:00の間などに時間帯が指定されていることが一般的です。
メリットとして、通勤ラッシュを避けられることや育児など、家庭との両立がしやすくなることなどがあります。
一方、時間だけが自由なため、仕事量の調整が難しいことやコミュニケーションがとりづらくなる点はデメリットです。
裁量労働制
裁量労働制は、業務の進め方や時間配分を自己の判断と責任で行う働き方で、時間の縛りはありません。
つまり、会社員でありながら、勤務時間の制限がなくなり、自分の裁量で労働時間を管理できます。
実際に働いた時間ではなく、あらかじめ定めた一定時間にみなされるのが特徴です。
たとえば、1日8時間の労働が条件でも、仮に6時間しか働かなかったとしても8時間働いたと見なされます。
会社からの指示に縛られず自由な働き方ができるため、うまく調整すれば労働時間の短縮が可能です。
ただし、業務が集中すれば長時間労働につながることもあるため、うまくコントロールする必要があります。
短時間勤務
時短勤務制度は厚生労働省が定めた育児・介護休業法で定められている制度です。
そのため、どの企業でも利用できます。
1日の労働時間が原則として6時間になります。
ただし、適用には次の条件があり、誰でも対象になるわけではありません。
- 3歳に満たない子供を養育する労働者であること
- 1日の所定労働時間が6時間以下でないこと
- 日々雇用されていないこと
- 時短勤務制度が適用される期間に育児休業を取得していないこと
- 労使協定により適用除外とされた労働者でないこと
この制度の導入によって、3歳未満の子供を持つ人が仕事とプライベートの両立を無理なく図ることができるようになりました。
企業によっては3歳以上でも独自に制度を設けている会社もあるので、確認してみましょう。
リモートワーク
リモートワークは、会社に出社して仕事をするのではなく、自宅やカフェなど場所に縛られずに仕事を行うことができるのが特徴です。
たとえば、子どもが病気になり付き添いが必要な場合でも、自宅にいながら仕事ができれば会社を休まずにすみますね。
リモートワークは、自由度が高く通勤時間を省略できるため、時間的余裕やストレスの軽減など、多くのメリットがあります。
一方で、公私の境界線が曖昧になりやすいので、スケジュール管理や業務に集中できる環境づくりが重要です。
仕事専用スペースを作ったり、服装を変えたりなどで仕事モードを作るとよいでしょう。
スイッチワーク制度
一般的にフルタイム勤務であれば、途中で休憩が1時間あるといった働き方ですが、スイッチワークは1日の労働時間を守れば何度でも中座できます。
半休や時間休を使わなくても、用事が済ませられることは大きなメリットです。
たとえば、育児や家事のときだけ中座して、また職場に戻るといったように細切れで出退勤できるのはうれしいですね。
一日の労働時間は守らないといけないため、その分、夜が遅くなってしまいますが、リモートワークなどを組み合わせれば、さらに自由度は増します。
時間にしばられない働き方ができる仕事
自由な働き方の条件として、時間に縛られないことはとても重要な要素です。
どの仕事も時間に縛られず自分のペースでできるため、将来的にフリーランスとして活躍することもできることが特徴です。
代表的な仕事を紹介します。
Webデザイナー
Webデザイナーの仕事は、依頼主から依頼を受けて、依頼者の要望やコンセプトに沿ったデザインを作成します。
主な仕事は次のようなものです。
- Webサイトのレイアウトやイメージの決定
- プログラミング言語を使ったWebページの作成
- Webサイト内に挿入する画像の作成や加工
特に資格も必要なく無料の学習サイトもあるので、独学でも身につけることができます。
空いた時間に勉強できるため、仕事をしながらWebデザイナーとして転職を目指す人や、家事や育児の合間に勉強することも可能です。
動画編集
動画編集は企業のプロモーションやYouTubeなど、さまざまな分野で求められる仕事です。
近年需要が高まっており、在宅ワークとしても多くの機会があります。
動画編集の仕事はオンラインで完結するため、時間に縛られません。
主な仕事は次のようなものです。
- 長い動画を切り取って時間内に収める
- 動画内にテロップを入れる
- 動画内に効果音を入れる
動画編集は、動画編集を学習できるサイトなどで独学でも習得ができます。
無料で使える専用ソフトなども多くあり、動画編集の基礎となるカットや効果音・テロップ挿入は、初心者でも簡単に行うことが可能です。
翻訳・通訳
外国語が話せる人なら、翻訳の仕事もおすすめです。
グローバル化が進み、観光業や国際会議、学術研究の分野でも通訳・翻訳のニーズが高まっています。
フリーランスとして働いている人が多いのも特徴で、特に、複数の言語ができる人は安定して仕事があります。
通訳や翻訳の仕事はオンラインで行われることが多く、リモートワークがしやすいため、自分の好きな時間に仕事をすることができます。
場所にしばられない働き方ができる仕事
自由な働き方を実現するためには、時間のほかに自由な場所で働けることも重要なポイントです。
次に、働く場所が自由になる仕事を紹介します。
ITエンジニア
ITエンジニアは、プログラミング知識を用いてシステムやアプリを開発・運用する仕事で、慢性的な人手不足のため、需要が多い職種です。
別のパソコンからリモートでパソコンにつないで作業ができるため、早くからリモートワークが導入されています。
プログラミングの知識は独学で身につけることも可能で、将来性が高い仕事のため目指す人も増えています。
ITエンジニアの仕事の幅は広く、さまざまな仕事がありますが、代表的な仕事は次のようなものです。
- システムやソフトウェアの開発
- Webサイトやアプリなどの設計や開発
- システムを動かす基盤を開発
ITエンジニアの仕事は裁量権があることも多く、仕事の進め方は自分で決めることがほとんどのため、自由になりやすい職種です。
テレアポ・カスタマーサポート
会社にかかってきた電話を、自宅にあるパソコンや電話に振り分ける仕組みを使って営業や問い合わせに対応する仕事です。
パソコンがあれば自宅でもできるため、出社することなく働けます。
特別な装置などは必要ないため、テレアポやカスタマーサービス業務をリモートワークに切り替える企業は増えてきています。
派遣会社などで求人も多く、はじめやすいのも特徴です。
オンライン秘書
オンライン秘書は実際の秘書のように来社して雑務をこなすのではなくインターネットを使って、さまざまな雑務や事務を代行します。
オンライン秘書は必要なときだけ依頼が可能でコストを削減できるため、需要が伸びてきている職業です。
次のような手配をするのが主な業務となります。
- 出張時の交通・ホテル予約
- スケジュール調整やアポイントメント
- メール対応
完全在宅で行う仕事なので、育児や介護などにより外で働くことが難しい人でも、仕事ができることが魅力です。
女性が自由に働ける仕事を選択するときのポイント
女性が自由に働くためには、働き方が柔軟で自分のライフスタイルに合わせて調整できる仕事選びが大切です。
そのためには「働く時間」と「働く場所」の自由が大切だと解説しました。
それ以外にもいくつかポイントがあるので、仕事を選択するときのポイントを解説します。
- 働きやすい労働条件を重視する
- ワークライフバランスが取りやすい環境を重視する
- 仕事内容を重視する
それぞれについて、参考にしてみてください。
働きやすい労働条件を重視する
時差出勤やフレックスタイム制度、テレワークなどライフスタイルに合わせて、出勤時間や勤務時間が調整できる制度が整っていることが重要です。
さらに、女性が子育てをしながら仕事を続けるためには、育児支援があることもポイントになります。
例えば、保育園や託児所を利用できる環境が整備されていれば、時間や場所に左右されにくくなりますね。
育児休暇や介護休暇など生活スタイルの変化に対応できる福利厚生や、短時間勤務、リモートワークなどの労働時間に関する制度があるかが大きなポイントです。
ワークライフバランスが取りやすい環境を重視する
女性が自由に働くためには周りの理解も必要です。
たとえ柔軟に働ける労働時間の制度があっても、使える雰囲気でなければ自由に働くことに抵抗があることもあるでしょう。
適切な時間管理や仕事とプライベートの境界線の明確化、有給取得を積極的に進めるなど、周りに家庭やプライベートの時間を尊重する文化があることも重要です。
女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定制度」や次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん認定制度」の認定を受けているかを目安にするのもおすすめです。
仕事内容を重視する
せっかく自由に働ける環境が整っていても、仕事相手や環境によって仕事の質が左右されることがあります。
ひとりでできる仕事のほうが調整はしやすく、ライフイベントなどに対応できます。
たとえば、営業職は用事で休んでいる日でもお客様から呼び出されるなど、自分のペースでは仕事ができない可能性もあるのです。
その点、クリエイティブな仕事は自分ひとりで進めるため、このようなことは起きにくくなります。
このように、外的要因によって業務内容や労働時間が大きく変動することが少なく、自分で進め方を決められる仕事だと働きやすいでしょう。
まとめ:働き方を見直して自由な働き方を手に入れましょう
女性はライフイベントに合わせて、生活のスタイルが変化していくことが特徴です。
ライフステージの変化によって仕事を左右されず、自由な働き方ができれば今以上に活躍することができるでしょう。
そのために、時間や場所にとらわれずライフイベントに対応できる働き方を探してみましょう。
- 自由な働き方を手に入れるためのポイントは3つです。
- 会社の制度を利用する
- 転職する
- フリーランスになる
まずは、会社の制度が使えないかを調べてみることもおすすめですよ。
ワークライフバランスを実現できる自由な働き方を手に入れてみてください。