不安を和らげる

女性が独りで生きていける仕事や必要な資格は?老後も安心して過ごすためにできること

近年、独身で一生を過ごす女性が増えており、「独りで生きていくために必要な力を身につけたい」と考えている人もいることでしょう。

たとえ結婚という選択肢を選んだとしても、人生は何があるかわかりません。

食いっぱぐれないように独りで生きていける力を備えることは大切なことです。

そこで今回は、独りで生きていくために今からできることを探している女性に向けて、おすすめの職業や必要な準備を紹介します。

女性が独りで生きていくために必要なのは「お金」と「健康」

女性が独りで生きていくために、「お金」と「健康」は欠かせません。

健康とお金は密接に結びついています。

健康が損なわれれば必要になるお金も増えますし、お金にゆとりがなければ不健康になるリスクも高まります。

そのため、心と体の健やかさを保つことが人生を豊かに過ごすためのカギなのです。

目安としてどのぐらいのお金が必要か

生きるために必要なお金は、生涯で一人当たり1億かかるともいわれています。

将来わたしたちが、本当に年金を受給できるとも限りません。

老後の蓄えとしては、およそ2000万~3000万ほど準備しておくと少し安心できそうです。

将来のための貯蓄を考えていくうえでは、収入も無視できません。

やりがいももちろん大切ですが、ある程度の年収が見込めそうな仕事を探すのがおすすめです。

女性が独りで生きていくためにおすすめの仕事

女性が独りで生きていこうと考えたときに、まず考えるべきなのが仕事です。

ここからは、女性が手に職をつけるのにおすすめの職業を紹介します。

女性が独りで生きていくための仕事①医療職で働く

女性が一人で生きていくにあたって、食いっぱぐれないためにおすすめなのが「医療職」です。

医療職の需要が尽きることがないため、資格やスキルを持っておくことで将来に役立ちます。

特におすすめの職種はを4つ紹介します。

看護師(これから資格取得を考えるならおすすめ)

看護師は「食いっぱぐれない」という意味では、医療職の中でとても優れた職種です。

医療の現場で看護師の需要が尽きることはありません

ただし、大学の卒業や法律で定められた必要な学習を受けなければならないことから、社会人から目指すのはややハードルが高いといえます。

また、夜勤がある職場の場合は不規則な生活リズムに体がついていかないことも気になるかもしれません。

ただ、看護師は非常にやりがいのある仕事なので、時間とお金が許す範囲で取得を検討してみるのもおすすめです。

薬剤師(勤務時間が規則的)

薬剤師は、将来にわたって活躍し続けることのできる職種です。

病院や薬局に勤めることになりますが、基本的に夜勤はありません。

また、体力的に消耗する仕事でもないので、年齢を重ねても働き続けやすい職種であるといえます。

薬剤師になるには、大学の薬学部を修了してから国家試験を受けて資格を取得する必要があります。

将来にわたって働き続けるなら薬剤師は魅力的な職業ですが、やはり薬剤師も社会人から目指すのは少しハードルが高いかもしれません。

登録販売者(誰でも受験ができる資格)

登録販売者は、未経験でも受験できるおすすめの資格です。

資格試験の受験資格には、必要な学歴や職歴が定められているケースも多く存在します。

しかし、登録販売者は誰でも受験できます。

資格を取ったあとは、ドラッグストアや薬局などで「第2類医薬品」「第3類医薬品」の取り扱いが可能となります。

登録販売者は、一般医薬品を取り扱う店舗で非常に重宝される存在です。

受験資格なしで目指せるだけじゃなく、年齢を重ねても働き続けやすい職種であることから、社会人から取得をおすすめしたい資格です。

医療事務(未経験でも始められる)

医療職の中でも、資格が絶対の取得条件ではない職種に「医療事務」があります。

未経験でも採用枠を取っている場合があり、医療事務のスキルがあれば転職が必要になった際も職につきやすいです。

4年ごとに医療報酬改定が行われるため、知識のアップデートが必要になるものの、会計入力を行う際の点数の考え方は基本的に同じです。

また、医療事務の資格を取ってから仕事を探すこともできます

医療事務は、未経験の人が目指しやすい職種です。

女性が独りで生きていくための仕事②福祉職で働く

福祉職は、社会で困りごとを抱えた人をサポートする仕事です。

医療に続いて福祉の分野も需要が高いため、福祉職のスキルや資格を取得しておくと手堅いでしょう。

次に紹介する4つの職種がおすすめです。

介護支援専門員(実務を積んで目指そう)

介護職働く場合、介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指すのがおすすめです。

介護支援専門員は、要介護者や要支援者の人の困難に寄り添い、相談に応じたり心身の状況に応じたケアプランの作成を行ったりする職種です。

ただし、無資格・未経験で目指す場合は最短で8年が必要になります。

そのため、実務を積みながら長い期間を見据える必要があります。

介護職になるならまずは、「介護職員初任者研修」→「介護福祉士実務者研修」を取得して、「介護福祉士」を取得するルートでコツコツと実績を積んでいくとよいでしょう。

社会福祉士(多分野で活躍できる福祉職)

社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれ、生活上の困難を抱える人をサポートする職種です。

社会福祉士はさまざまな資格取得ルートがあり、一般の4年制大学や短大を卒業している人でも、養成施設を卒業するルートが用意されています。

大学を出ていなくても、相談実務経験を積めば社会人から目指すことも可能です。

高齢者・児童・障害者など多くの分野にわたって、活躍できるのは社会福祉士の魅力でしょう。

保育士(保育の需要はなくならない)

福祉職の中でも比較的わたしたちに身近な存在である「保育士」もおすすめの職種です。

保育士になるには、資格試験を受ける必要があります。

受験資格を得るためのルートには、指定の専門学校や大学の卒業で受験資格を取得するほかにも、実務経験を積むルートを選択することも可能です。

保育補助として2年の実務経験を積むことで、保育士試験の受験資格が取得できます

共働き世帯が増えたことから保育士のニーズは高まっており、需要の高い職種であるといえます。

今後どんなにIT化が進んでも保育の仕事は無くなることはありません

保育士の需要が高い状態が今後も続くことが予想されるため、資格を取得しておくと職探しの際に役立つでしょう。

女性が独りで生きていくための仕事③資格のいらない仕事

ここまで、資格やスキルが必要な仕事を紹介してきました。

しかし、「資格のいらない仕事」でも安定性の高い仕事があります。

公務員(安定した収入と充実の福利厚生)

公務員は、地方自治体に勤務して人々の生活に関わる業務を行います。

なんといっても、公務員のメリットは「安定性」

給料は勤続年数が増えるにつれて、必ず給料が上がっていくシステムです。

残業は少ないうえに、基本的にカレンダー通りの休みが取れて、毎年必ずボーナスがもらえます。

公務員はたいへん魅力的な職業であるといえるでしょう。

また、異動が多いのでさまざまな仕事を受けながらスキルアップできます。

多くの公務員試験は「学歴不問」のものが多いため、勉強すれば誰でも目指せます

とにかく「安定性」を重視したい人は、公務員を検討してみるのもひとつかもしれません。

ネットビジネス(スキルさえあればパソコンひとつでできる)

ネットビジネスは、自分のスキルひとつで働ける魅力的な仕事です。

会社を興さずとも、フリーランスや個人事業主・副業などから始められます。

ネットビジネスには、以下のようなさまざまなジャンルの仕事が挙げられます。

  • エンジニア
  • プログラマー
  • Web ライター
  • Web ディレクター
  • クリエイター
  • ハンドメイド
  • イラストレーター
  • エディター

インターネットを通じてクライアントと出会ったり、逆に仕事を発注したりするためのサービスに「クラウドソーシングサービス」と呼ばれるものがあります。

「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサービスで自分ができそうな仕事を見つけて、副業からスキルを高めてみるのも良いかもしれません。

ただし、将来的に自分のスキルのみで生きていく場合は、福利厚生や雇用保険などの会社の後ろだてはありません。

自由な働き方ではありますが、仕事や健康に関して「自己管理能力」が求められる点は、デメリットといえるかもしれません

女性が独りで生きていくために必要な力とは?

女性が独りで生きていくために、仕事選びは大切です。

しかし、仕事だけではなく、生き抜いていくために必要な力を備えておくとより心強いかもしれません。

ここからは、「女性が一人で生きていくために必要な力」をいくつか紹介します。

時代の変化に臨機応変に対応できる力

この先、時代の変化に臨機応変に対応できる能力が重要になります。

ITの普及によって、求められるスキルがどんどん変化しているためです。

近年、DX化(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおり、さまざまな業務がデジタル化されています

子どもの学校教育でもIT人材を育成するためのカリキュラムが実施されるなど、今後ますますIT化に適応できる能力が求められることでしょう。

実のところ、人は恒常性(元に戻ろうとする性質)を持っているため、変化を受け入れることがあまり得意ではありません。

しかし、変化を嫌いながら生き残っていくのは、それもまたなかなか難しいことかもしれません。

したがって、柔軟な思考力を持って、いろいろな変化に対応できる能力は独りで生きていくのに必要な能力といえるでしょう。

人生の楽しみを見つけられる力

女性が独りで生き抜いていくためには、「人生の楽しみを見つけられる力」も必要です。

楽しみや生きがいがないと、人生の幸福度が下がってしまいます

長く続けられそうな仕事の中でも、やりがいのある仕事を選んだり、自分の趣味の時間を持つことも必要かもしれません。

なにも仕事が人生のすべてではありませんが、ちょうどいいバランスで仕事とプライベートを楽しむ能力は、活き活きと暮らしていくために欠かせないのです。

困ったときは人に頼れる力

困ったときにひとりで抱えこむのではなく、頼る力も生きていく上で重要です。

独りで生きていくとはいっても、人は本当に独りで生きているわけではありません。

日ごろあまり意識していないかもしれませんが、皆いろいろな人達に囲まれながら、助け合って生きているものです。

社会的に孤立している人は健康面でのリスクを抱えやすいので、少しでも誰かとつながりを持っておくようにしましょう。

税金や保険制度などのお金に関する知識力

独りで生きていくなら、お金に賢くなければ損をしてしまう可能性が高まります

「健康保険料」や「年金保険料」だけでなく、40歳からは「介護保険料」も支払わなければならなくなるのです。

また、お金に賢ければ、給付金で生活が楽になる場合もあります。

「どれくらいのお金が必要になってくるのか」を、将来的に予測を立てながらライフプランを考えるようにしましょう

また、制度に関しては変更となる場合もあるので、適度に時事ニュースへ気を配ることが肝心です。

老後の不安を無くすなら、資産形成がおすすめ

老後に備えるためにも、資産形成を検討してみるのもおすすめです。

資産形成とは、資産を増やすために貯蓄を行ったり投資を行ったりすることです。

コツコツ貯金をしていくのも大切なことですが、貯金するだけではそれ以上ほとんどお金は増えません

「積み立てNISA」ならリスクを減らしながら投資信託で積み立てることができますし、「iDeCo」と呼ばれる私的年金制度もあります。

老後はお金の不安がつきまといますので、賢くお金を増やせるようにいろいろな方法があることを知ってくださいね。

まとめ:独りで生きていきたい女性は、しっかりとライフプランを練ろう

今回は、女性が独りで生きていくのにおすすめな仕事や資格について解説しました。

気になる仕事はありましたでしょうか?

独りで生きていくとなると、やはり闇雲なライフプランでは心もとないです。

しっかりと今からお金を貯めていくことや、将来を見据えたスキルアップ・職選びが重要になってきます。

仕事を続けながら副業を始めてみたり、資格取得の準備を始めてみるのも良いかもしれませんね。

キャリアカウンセリングやライフプランナーに相談することで悩みが解決することもありますので、息詰まったときはひとりで悩まずに相談してみてください。

ABOUT ME
しなこ
20代の7年間で5回の転職を繰り返す 自分の生き方に悩んだ経験からお役立ち情報を発信